袋やバッグの製作には、いくつか特殊な要素がございます。初めてのオリジナル製作に挑戦する方でもお気軽にご利用いただけるよう、主なポイントをまとめました。袋の製作について検討する際の参考にしていただければと思います。
デザイン製作と入校時の豆知識
■オリジナルプリントの入校(入稿)用データの作り方
■デザインの際注意してほしい生地
●その1:不織布
不織布は、生地自体に凹凸がありますので、比較的インクがのりづらい生地です。
あまり細かいデザインや複雑なデザインは、表現できない場合がございます。
目安として、線の太さや隙間は1mm以上にすることをおすすめします。
太さが1mm以下の線は、うまくインクがのらずかすれてしまったり、線がぶれてしまったりすることがあります。
また、1mm以下の隙間は、つぶれてしまう可能性が高くなります。
忘れがちなのが、アルファベットなどの文字の太さです。文字は部分的に細くなっていたり、小さな隙間があったりします。
たとえば、Aの真ん中の三角の穴は、つぶれやすいものの1つです。
その他、ベタ印刷の面積が大きいと、ムラが出やすいということがございます。広い面積を塗りつぶすようなデザインはあまりおすすめいたしません。
●その2:コットン
コットン生地も、織目がございますので、不織布同様あまり細かいデザインはおすすめしません。
やはり、線の太さや隙間は1mm以上にすることをおすすめします。
●その3:ポリエステル
ポリエステル素材もやはり織目がございますので、同様に線の太さや隙間は1mm以上にすることをおすすめします。
【ロット数】バッグ等の最小ロットは基本的には1000枚~。
【フルオーダーの場合】
不織布素材 | 1,000枚~。500枚~対応できる工場もございますが少々割高となります。 |
紙袋 | 基本的には1,000枚~ ※1,000枚以下でもお見積やご注文は可能ですが、単価がかなり割高となります。 |
ポリ素材(LDPE・HDPE) | 規格サイズ(6種類)の場合は1,000枚~。それ以外の完全オリジナルサイズは原反からの製作となりますので、最低でも5,000枚以上が必要となります。 |
OPP袋 | 経済ロットは数千枚~数万枚単位(原反からの製作のため) 1,000枚~お見積は可能ですが、割高となります。 |
ポリエステル素材 | 1,000枚~ |
コットン素材 | 1,000枚~。300枚~対応できる工場もございますが少々割高となります。 |
※「アパレル 販売用アイテム」のカテゴリにある、全面印刷対応のバッグやポーチは100個から対応可能です。
納期について
フルオーダーにしても、販売用の小ロットアイテムにしても、縫製品につきましては海外(中国)工場での生産となりますので、通常の納期目安は約2か月となります。
ただし、中国には2月の旧正月と、10月の国慶節のときにかなり長期のお休みがあり、その時期と製作期間が重なってしまう場合は、プラス半月~1か月ほどながく納期がかかります。
紙袋やポリバッグは国内での対応となり、納期目安は約3週間~1か月程度となります。
紙印刷やOPP袋も国内での対応となります。
ご注文内容にもよりますが、紙印刷の納期目安は約10日程度、OPP袋は約3週間程度となります。
印刷方法について
素材別によく用いる印刷方法をまとめます。
【フルオーダーの場合】不織布素材 | シルク印刷が主流です。色数は1色の場合がほとんどです。あまり複雑でなければ2色も可能です。 その他箔押・転写が可能な場合もございます。 |
紙袋 | オフセット印刷です。1色から4色(フルカラー)までOKです。 その他箔押も可能です。 |
ポリ素材(LDPE・HDPE) | グラビア印刷です。1色から4色(フルカラー)までOKです。グラデーションがないデザインにしていただきます(グラデーション入りの場合は、版代が割高となります)。袋の端から数センチの余白が必要です。 |
OPP袋 | グラビア印刷です。1色から4色(フルカラー)までOKです。 |
ポリエステル素材 | シルク印刷が主流です。色数は1色の場合がほとんどです。あまり複雑でなければ2色も可能です。 その他フルカラー印刷に対応した昇華転写も可能です。昇華転写の場合は、生地色は白に限られます。 |
コットン素材 | シルク印刷が主流です。色数は1色の場合がほとんどです。あまり複雑でなければ2色も可能です。 その他転写が可能な場合もございます。 |
色のついた生地への印刷の場合は、生地の色にインクの色が影響される場合がよくあります。
たとえば、下記の画像の中で「印刷の比較」は黒い不織布に白いインクでプリントをしておりますが、白い色の部分が若干生地色の黒が透過しているように見えると思います。
このように、生地色が濃い場合は、生地色がインク色に若干混ざって見える、とご理解いただければと思います。
ちなみに、生地色の中で最も強い(濃い)色は「黒」です。
黒い生地に印刷をした場合は、何色のインクで印刷しても若干黒が混ざって沈んだ色になってしまいます。